ブログ
BLOG

口周りの癖で歯並びが変わるって本当?

歯並びが悪くなる原因というと、「遺伝」や「顎の大きさ」といった生まれつきの要素を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろんそれらも関係しますが、実は日常生活の中で何気なく行っている口周りの癖が、歯並びや噛み合わせに大きな影響を与えることがあります。本日は歯並びに影響を与える癖についてご紹介します。

歯並びに影響する代表的な癖

舌で歯を押す癖(舌癖)

 飲み込むときや話すときに舌を前に押し出す習慣は、前歯を少しずつ押し出し、出っ歯や前歯が閉じない「開咬(かいこう)」の原因になります。

②指しゃぶり

 小さい頃の指しゃぶりは珍しくありませんが、4〜5歳を過ぎても続くと、前歯が前方に傾き、上下の歯が噛み合わない状態になることがあります。

③頬杖

 片方の顎に力がかかるため、顎の骨や歯列が左右にずれてしまうことがあります。大人でも注意が必要な癖です。

唇を噛む・吸う癖

 上唇や下唇を噛む、吸う癖は、唇側からの力で歯の傾きを変えてしまうことがあります。

⑤口呼吸

 鼻ではなく口で呼吸する習慣があると、舌の位置が下がり、上顎の成長や歯列の発達に悪影響を与えます。結果として歯並びが狭くなったり、前歯が出たりすることもあります。

バクシネーターメカニズムとは?

歯は、舌の押す力と頬や唇からの押し戻す力のバランスによって、一定の位置に保たれています。このバランスを説明するのが「バクシネーターメカニズム」です。

例えば、舌が前方や外側に強く押す癖があると、前歯や奥歯が外側に傾いてしまいます。逆に頬や唇の力が強すぎると、歯は内側に押し込まれ、歯列が狭くなります。

正常な歯並びを保つには、この筋肉の力が均衡していることがとても重要です。日常の癖は、このバランスを崩し、時間をかけて歯並びを変えてしまいます。

なぜ癖で歯並びが変化するの?

矯正治療ではごく弱い力でも歯を動かすことができます。同じように、癖によるわずかな力も、毎日長時間かかり続けることで歯を動かしてしまいます。つまり、バクシネーターメカニズムの均衡が乱れると、自然と歯がずれていくのです。

歯並びに悪影響を与える癖を改善するためのポイント

舌の正しい位置を意識

上あごの前歯のすぐ後ろに舌先を軽くつけるのが正しい位置です。

鼻呼吸の習慣化

鼻詰まりやアレルギーがある場合は、耳鼻科での治療を検討しましょう。

姿勢の改善

頬杖やうつ伏せ寝をやめ、背筋を伸ばす習慣を持ちましょう。

口腔筋機能療法(MFT)

歯科医院で舌や口周りの筋肉トレーニングを行い、筋肉バランスを整えます。

まとめ

歯並びは、骨格や遺伝だけでなく、日常のちょっとした癖や筋肉バランスによっても変化します。特に成長期の子どもは影響を受けやすく、大人になってからも歯並びの後戻りの原因になります。大人になってからの癖の改善はとても大変です。こどものうちの早期の癖の改善をおすすめしております。

「口周りの癖はないかな?」「舌や唇の力のバランスは正常かな?」と気になったら、早めに矯正歯科Y’s溝の口でチェックを受けるとよいと思います。きれいな歯並びを守る第一歩になります

監修歯科医師

矯正歯科Y’s溝の口 院長
山口浩司

資格

  • 日本矯正歯科学会 認定医
  • 日本顎変形症学会 認定医

略歴

  • 鶴見大学歯学部 卒業
  • 明海大学形態機能成育学講座歯科矯正学分野 入局
  • 明海大学形態機能成育学講座歯科矯正学分野 病院助教